空気をまとうような心地よさ。

奈良県広陵町——日本有数の靴下産地に根ざす工房で、熟練の職人が一足ずつ丁寧に編み上げた手紡ぎの靴下です。
これまで一度も農薬や肥料を使ったことのない豊かな大地で育てた綿を、糸車を用いた手紡ぎでゆっくりと紡いだ糸は、空気をたっぷり含んだふんわりとやわらかな手触り。汗ばむ季節にもさらりと快適な通気性で、一年を通じてお使いいただけます。
足を締めつけず、やさしく包むようなフィット感。化学繊維が肌に合わない方や敏感肌の方にも安心してお使いいただけます。
この靴下には、ざくろと五倍子の天然染料が使われ、どちらも植物や自然の素材から色を引き出したものです。その由来や歴史を知ると、身につける色が少し違って見えてくるかもしれません。
ざくろ染め(天然染料)

ざくろといえば、赤い実を思い浮かべる方も多いですが、染料として使うのは「皮」の部分です。乾燥させた皮から色を取り出し、糸を染めていきます。
実はこのざくろ。中国ではとても縁起の良い植物とされ、実がたくさん詰まっていることから「子孫繁栄」や「健康」「幸運」の象徴として、庭に植えられてきました。
染めの面白いところは、同じざくろでも、媒染(ばいせん)の種類によって仕上がる色が変わること。
鉄を使うと、やわらかな赤みを含んだ黒に。
銅を使うと、落ち着いたからし色に。
アルミを使うと、やさしいベージュへと染まります。
この媒染は、生地や糸に色を定着させると同時に、同じ染料でも違う表情を引き出す役割があります。
本商品は、鉄を用いた媒染で、やわらかな赤みを含んだ黒に仕上げています。
五倍子染め(天然染料)

「五倍子」と書いて、「ごばいし」と読みます。聞き慣れない言葉ですが、これは植物そのものではなく、ヌルデという木に宿った「虫こぶ」のことです。
アブラムシがヌルデの葉や茎に寄生すると、そこに瘤(こぶ)が形成されます。それが乾燥して固まったものが五倍子。中が空洞になっていることから、「空五倍子(うつぶし)」とも呼ばれています。
実はこの五倍子、江戸時代には「お歯黒」として使われていました。既婚の女性が歯を黒く染める風習に用いられた染料で、日本人の暮らしの中に長く根づいていた素材です。漢方としては、下痢止めや咳止め、止血にも用いられてきました。
五倍子に多く含まれるタンニンという成分は、綿との相性がとてもよく、植物染料の中でも特に色が定着しやすいのが特徴です。
媒染の種類によって、仕上がる色が変わるのはざくろと同じ。
鉄を使うと、静かで奥行きのあるグレーに。アルミを使うと、やわらかなベージュへと染まります。
本商品は、鉄を用いた媒染で、落ち着いた深みのあるグレーに仕上げています。
素材について

靴下の品質表示に「ナイロン」や「ポリウレタン」が書かれていると、気になる方も多いかもしれません。靴下には、形を整えフィット感を保つための「ゴム糸」が必要です。このゴム糸部分にのみ、ナイロン・ポリウレタンを使用しています。靴下本体の糸は、農薬も肥料も一切使わずに育てた綿(自然栽培綿)を、手紡ぎした糸のみ。肌に触れる部分のほとんどは、自然素材そのものです。
| サイズ | M 22-24cm / L 25-27cm |
|---|---|
| カラー | ざくろ(ナチュラルブラック)/ 五倍子(グレー) |
| 組成 | 組成 綿80%(手紡ぎ糸使用)ナイロン18% ポリウレタン2% |
| 原産国 | 日本(奈良県広陵町) |
| その他 | 表示されている価格は1足あたりの価格となります。 |
平編み靴下のざくろに関するお願い
ざくろは天然染料の特性上、色落ちがしやすくなっております。着用前にお水又は、お湯でお手洗いを必ずしていただくようお願いいたします。着用後も、単体で数回のお手洗いを推奨します。中性洗剤または純石けんをお勧めいたします。漂白剤入りの洗剤はお避けください。
手紡ぎの魅力
手紡ぎ糸は、職人が丁寧にゆっくりと昔ながらの糸車で紡ぎました。空気を含んでふんわりとした触感、そしてその独特の風合い。まさに日本の伝統と技術の融合を感じられる一品です。
大切に作られ、使われるもの
益久染織研究所は、人の暮らしを豊かにするためのものづくりを心がけています。信頼できる農家との繋がりの中で、農薬だけでなく、肥料も使わずに栽培されたコットンを使用。体に優しく、地球にも優しい製品づくりを実現しています。













